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検索する場所で順位が変わる!ローカル検索の仕組みと上位表示させる方法を解説

Googleには「ローカル検索」と呼ばれる仕組みがあることをご存知でしょうか。

簡単に説明すると、検索する場所によって検索結果が変わるというもので、地域ビジネスのウェブ集客においては、ローカル検索対策はSEO以上に重要な施策となります。

この記事では、ローカル検索の仕組みから対策方法まで、詳しく解説を行っていきます。

ローカル検索とは

ローカル検索とは、場所に関する情報を求める意図のキーワードでGoogle検索を行った際に、検索したユーザーの現在地に応じた検索結果が表示される仕組みのことを意味します。

例えば「歯医者」というキーワードで検索を行った場合、検索したユーザーが新宿にいる場合には新宿の、渋谷にいる場合には渋谷の歯医者が検索結果に表示されるといったイメージです。

これは2014年に行われた「ベニスアップデート」によって導入されたアルゴリズムです。

例えば飲食店や美容院、映画館や弁護士事務所といったキーワードによる検索には、「そのエリアの店舗等に行きたい・利用したい」という意図が反映されており、自動的にユーザーの位置に応じて近隣の店舗や施設を表示させた方がユーザーにとっての利便性が高まるという考えからローカル検索という機能が実装されました。

ローカル検索の順位決定要因

Googleのランキングアルゴリズムには膨大な要因があるとされていますが、ローカル検索の場合には特に次の3つの項目が大きく影響されると公式にアナウンスされています。

・関連性

・距離

・知名度

1つ目の関連性は、検索したキーワードと表示される店舗等の関連性がどれだけ強いかというものです。

例えば検索したユーザーの周辺に歯医者が10件あったとします。

ここで「歯医者」と検索すると、ローカル検索の仕様によって検索を行ったユーザーの周辺の歯医者が表示されますが、検索キーワードが「歯医者 矯正」だったとしたらどうでしょうか。

その場合には、矯正歯科や、矯正治療を行っている歯医者の方がより上位に表示されるようになるのです。

この様に、キーワードとコンテンツの一致率が高く、関連性が高いほど、ローカル検索の順位は高くなりやすい傾向があります。

2つ目の距離に関してはそのままですね。

ローカル検索はその場所に実際に行きたいというニーズに応えることを目的に導入されているアルゴリズムなので、距離が近いほど上位に表示されやすくなります。

「コンビニ」と検索して隣駅のコンビニが上位に表示されたとしてもまず行きませんよね。

オフラインでの訪問を前提としているため、距離の近さが重要なランキング要因となっているのです。

3つ目の知名度については、主に「被リンク」「サイテーション」「クチコミ」などによって、その店舗や施設がどれだけの知名度を持っているかという判断がされており、高いほど順位も上がりやすくなります。

以上の様に、ローカル検索は各地域で店舗や施設を利用することを想定したランキング要因が導入されています。

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ローカル検索対策の重要性

地域に根ざしたビジネスを行っている場合には、ローカル検索対策に取り組むことは非常に重要です。

なぜなら、ローカル検索の順位がウェブからの集客量に直結するためです。

例えばあなたが歯医者のオーナーだとして、「歯医者」というビッグキーワードで自身のホームページを上位表示させることは、至難の業だと思われるでしょう。

しかし、ローカル検索の仕組みの存在により、キーワードチェックツールなどでは順位がついていなかったとしても、あなたの歯医者の近隣で「歯医者」と検索された場合には、上位表示される可能性があるため、そのまま見込み確度の高い顧客をホームページにアクセスさせることができるのです。

ローカル検索対策(MEO)を行う方法

それでは、ローカル検索結果の掲載順位を上げるためにはどうすればよいのでしょうか。

ローカル検索対策を行う場合には、まずはGoogleマイビジネスへの登録が不可欠です。

Googleマイビジネスに登録することで、店舗ビジネス等の情報を管理できるツールです。

登録方法や使い方はこちらの記事で詳しく解説しています。

参考:https://media.a-search.net/meo/how-to-use-google-my-business/

Googleマイビジネスへの登録が完了したら、まずは店舗名、営業時間、住所、電話番号、サイトのURLといった基本情報を全て埋めましょう。

また、Googleマイビジネスのタイトルには、関連性を高めるために「業態 × エリア」というキーワードを含めることが重要です。

知名度を上げるためには来店者にクチコミを募り、同時にウェブ上では被リンク・サイテーションを獲得するための取り組みも平行して行う必要があります。

ローカル検索対策の詳しいやり方についてはこちらの記事をご参照ください。

参考:http://media.a-search.net/meo/meo-algorithm/

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ローカル検索の順位を確認する方法

最後に、ローカル検索での順位を確かめる方法をご紹介します。

キーワード測定ツールなどではエリア別のローカル検索の順位を確認することができないため、ここで紹介する方法をぜひ試してみてください。

実際に検索を行ってみる

最もお手軽かつシンプルな方法としては、実際に自身のビジネスの業態に関するキーワードで検索を行ってみるというものです。

歯科医院を経営しているのであれば、「歯医者」「歯科」といったキーワードでGoogle検索を行い、どのくらいの順位で表示されているかを目視で確認します。

ただし、この方法はあなた自身がローカル検索の該当エリアにいない場合には使えないため、店舗の所在地が自分の現在地と離れていたり、全国展開していたりする場合には使用できません。

Google広告の「広告プレビューと診断」

Google広告の運用を行っている場合には、「広告プレビューと診断」という機能によって地域を指定して検索結果のプレビューを行うことができるため、どこにいてもローカル検索の順位を確認することができます。

使い方は以下のとおりです。

  1. Google広告にログインする
  2. 右上の「ツールと設定」をクリック
  3. 「広告プレビューと診断」をクリック
  4. 「地域」に任意のエリアを入力し、プルダウンリストから該当する地域を選択
  5. 検索窓に検索したいキーワードを入力して検索を行う

以上で指定地域からのローカル検索結果の確認が可能です。

Google Chromeのデベロッパーツール

Google広告を利用していないという場合には、多少手間はかかりますがGoogle Chromeのデベロッパーツールを利用することで、位置情報を変更して検索を行うことが可能です。

手順は次のとおりです。

  1. Google Chromeを開く
  2. ブラウザ右上の「・」が縦3つ並んだアイコンをクリックし、メニューを開く
  3. 「その他のツール」→「デベロッパーツール」をクリック
  4. デベロッパーツール右上の「・」が縦3つ並んだアイコンをクリックし、メニューを開く
  5. 「More tools」→「Sensors」の順にクリック
  6. 「Geolocation」枠隣のプルダウンリストから「Other」を選択
  7. 緯度(Latitude)と経度(Longitude)を入力する
  8. 「Timezone ID」に「Asia/Tokyo」と入力する
  9. ブラウザをリロードして検索を行う

緯度と経度はこちらのツールに住所や駅の名前を入力するだけで簡単に調べることができます。

https://www.geocoding.jp/

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まとめ

ローカル検索対策の仕組みと重要性、対策方法について解説しました。

ローカル検索結果で上位表示されることで、ウェブから多くのユーザーを自身の地域ビジネスに集客することができます。

ぜひこの記事で解説した内容を参考に、ローカル検索対策を行ってみてください。