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リスティング広告で使うキーワードの選定法!使えるツールや選ぶべきマッチタイプは?

リスティング広告のキーワードを選ぶ方法を考えている方に向けて、使い易いツールを紹介しながら、キーワードの選別方法を具体的に紹介します。

この記事を参考にしながら、広告で使用するキーワードとマッチタイプを選定して、コンバージョンに繋がる確率を高めてください。

リスティング広告のキーワード選定の流れ

リスティング広告におけるキーワード選定は、具体的にどのような流れに沿って進めるべきなのかを紹介します。

キーワードを洗い出し、そこから選別し、補完するというのが基本的な流れをセクションごとに細かく解説し、利用価値があるツールも取り上げていきます。

まずはざっくりとキーワードを洗い出す

キーワード選定を行う場合は、まずはざっくりと需要が高そうなキーワードを洗い出して、広告の基盤を作ることを意識しましょう。

そのために利用できるツールを紹介するほか、効果的なキーワードの拾い方についても紹介していきます。

キーワードプランナー

Google広告から無料で提供されている「キーワードプランナー」というツールを使うと、広告で使用すると効果的なキーワードの候補を一覧で表示してくれます。

また、検索ボリュームや競合しているサイトの強度、そして広告を掲出する場合の単価も表示されるため、初めに使用しておきたいツールです。

リスティング広告を目的に使う場合は、「検索ボリュームと検索の予測を取得」を選択し、検討しているキーワードを入力して「開始する」をクリックします。

すると、クリック数や表示回数、クリック率、費用、クリック単価といった見込み情報が簡単に表示されるので、予算の見当も付けやすくなります。

サジェストワード

Googleの検索窓に何らかの単語を入力すると、一緒に検索されることの多い言葉を検索されることが多い順に表示されます。

例えば「広告」と入力すると「代理店」「ワード」「英語」「ブロッカー」などの言葉が提示され、これはサジェストキーワードと呼ばれています。

ツールを使って検索すると、より簡単かつ大量にサジェストキーワードを見つけられるため、キーワードの選定に便利です。

類義語

例えば「親切」の類義語として「好意」、「風格」の類義語として「品格」があるように、日本語には似た意味を持ちながら表現が異なる言葉がいくつも存在します。

敢えて類義語をキーワードに設定し、言葉を言い換えながら広告を作り上げることを意識すれば、全く新しい表現で訴求することが可能です。

類義語を見つけるために役立つサイトは以下の通りです。

https://renso-ruigo.com/

共起語

主軸にするキーワードと関連する言葉である共起語を知っておけば、組み合わせるキーワードを思い付きやすくなります。

例えば「サッカー」の共起語としては「代表」「日本」「大会」「フットサル」などがあり、以下のページから共起語を検索することが可能です。

https://neoinspire.net/cooccur/

競合の出稿ワード

競合しているサイトとは方向性が似ていることもあり、既に競合が使用している出稿ワードを同じように使えば、下調べの手間なく効率の良い広告を打てます。

そのためにはSimilarWeb

http://www.similar-web.jp/knowledgebase/similarweb/

という無料でも活用できるツールを使うと便利です。

競合サイトを訪れるユーザーが、どんなキーワードからWebサイトに辿り着いているのか分かるので、ニーズを把握するためにはもってこいのツールと言えます。

キーワードの取捨選択を行う

大体のキーワード候補を見つけることができたら、その中から取捨選択を行って、より効果を発揮すると考えられるキーワードを選定しましょう。

粗く絞った果汁を裏ごしして上質なジュースを作り上げていくように、荒削りのキーワードから質の高いキーワードを抽出して、リスティング広告に生かします。

そのために使える抽出法を、3つに分けて解説していきましょう。

費用対効果が期待できないキーワード

ツールで見つけたキーワードはまだ荒削りで、アクセスという成果には繋がったとしても、そのままでは購買や申し込みには繋がらないことが多くなってしまいます。

例えばインターネット回線の代理店が、キャリアの名前を使ってリスティング広告を掲示した場合、注目度が高いため多数のクリック数は見込めます。

しかし、そのキャリアのCM動画や出演者について知りたいと考えるユーザーからのアクセスが大半を占めると、残念ながらサービスの利用には繋がりません。

この場合、費用対効果が高いとはお世辞にも言えないので、リスティング広告で使うキーワードとしては除外すべきと言えます。

月間検索数が少なすぎるキーワード

競合サイトがまだ制作していないような、ニッチなキーワードを使ってリスティング広告を出すというのも確かに有効な選択ではあります。

しかし月間検索数が少なすぎるキーワードを選んでしまうと、検索数そのものが減ってしまいますから、広告効果が少なく、アクセスを見込めません。

ツールを活用しながら検索ボリュームをチェックして、一定の需要を見込めるキーワードを組み合わせたリスティング広告を出しましょう。

予算に対して競合性・入札単価が高すぎるキーワード

リスティング広告には費用が必要となり、需要が高く、競合からも利用されやすいキーワードの場合は、入札単価が大幅に上昇してしまいます。

事前に組んだ予算を大幅に上回る入札単価が必要になることが分かったら、まずは一度撤退してキーワードを選び直し、無理のない運用を試みましょう。

必要に応じてキーワードを補完する

なかなか効果が生まれない、あるいはさらにアクセス数を向上させたいという場合は、強力なキーワードを保管してリスティング広告の質を高めてください。

自サイトでコンバージョンに繋がることが多いキーワードや、実績のあるキーワードを補強してサイトを育てていきましょう。

ツールでは引っかからないようなキーワードだとしても、企業の内部データや業界に関する知見から成果に繋がると確信できるキーワードも、積極的に用いてください。

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キーワードのマッチタイプもうまく使いこなそう

マッチタイプとは、リスティング広告に掲載するキーワードと、ユーザーによって検索されたキーワードの一致率から、広告表示の範囲を決定するという設定法です。

これから紹介する4つのマッチタイプを覚えて、商品やサービス、予算との相性が良いものを使いこなしましょう。

部分一致

部分一致は、類義語など、キーワードとの関連性が高い言葉を含めて検索に反映させられるマッチタイプです。

制作の段階では予期していなかった購買層を呼び込める可能性がありますが、最適化にまでは至らず、コンバージョンに繋がりにくい可能性があります。

完全一致

リスティング広告に登録しているキーワードと、ユーザーが検索したキーワードが、完全に一致した場合に広告として表示されるマッチタイプです。

文字の順番を含めて完全に一致しなければなりませんが、ひらがなやカタカナ、アルファベットなどの表記ゆれは完全一致扱いになります。

コンバージョンに繋げやすいユーザーからのアクセスを増やせる一方で、アクセス数を伸ばしにくいことが欠点です。

絞り込み部分一致

複数のキーワードをリスティング広告に含んでおり、ユーザーが同様のキーワードを使って検索した際、言葉の並び順が異なっていても広告を表示するマッチタイプです。

例えば「炊飯器 高級」というキーワードで広告を出している場合、ユーザーが「炊飯器 高級」と検索しても、「高級 炊飯器」と検索しても広告が掲示されます。

キーワードの最適化を実現させられる反面、複数のキーワードで紐付けてしまうため、アクセスを取り逃す可能性もあります。

フレーズ一致

登録したキーワードがすべて検索ワードに含まれていれば、その他にも検索ワードが設定されていた場合も広告を表示するマッチタイプです。

例えば「スーパー 品川」というキーワードで広告を出していた場合、ユーザーが「スーパー 品川 深夜」などと検索しても、「深夜」を無視する形で広告が表示されます。

多くのユーザーの目に留まるマッチタイプではありますが、ユーザーが求める条件と自サイトのサービスが異なる場合には、満足度を落としてしまいます。

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まとめ

リスティング広告のキーワードを選定する際は、ツールを使って沢山のキーワード候補を出し、そこから有益なキーワードだけに絞り込みましょう。

4種類あるマッチタイプを使いこなすことも重要なポイントになるので、キーワードやサービスの性質を考えながら設定を行ってください。