多くのユーザーを呼び込むためには、コンテンツの内容を強化することはもちろん、タイトルの付け方を工夫することがとくに重要です。
検索意図を汲みつつ、ついアクセスしてしまうような効果的なタイトルの付け方を紹介します。
タイトルタグはSEOにおいて重要な役割を担っている
検索エンジンでトップに表示されるのはタイトルタグです。
検索ユーザーはまずタイトルをチェックすることになりますので、検索意図を汲んだキーワードを使ったタイトルを使うことが重要です。
SEO対策の基本ですので、ぜひ意識しましょう。
Googleの見解としても「具体的でわかりやすいタイトルを付けること」がWebマスターにとっておすすめであると公表しています。
まずは検索ユーザーの目に付き、クリックしようという意欲を引き出さなければコンテンツで訴求できないので、タイトルはじっくり考え、戦略を練ったうえで付けるようにしましょう。
SEOに効果的なタイトルの付け方
具体的に、SEOに効果をもたらすタイトルはどのように付けるべきなのかを紹介します。
小さな工夫の繰り返しでSEOの効果は大きく変化するものです。
以下の点を重点的に意識しながら、Webページの内容やコンテンツに合ったタイトルを付けましょう。
SEOキーワードを文頭に入れる
Webページを眺める場合、人間の習性として、左上から読み始める確率が高いと言われています。
「Zの法則」「Fの法則」とも言われるデザイン業界の常識ですが、この習性を利用するならば、SEOキーワードは文頭に入れたほうが効果的です。
タイトルの文字数やユーザーの検索環境によっては、タイトルの後半部分が検索エンジンで表示されなくなる可能性もあります。
そのため、コンテンツの内容を全面に押し出し、ユーザーの興味を引き付けるためには、コンテンツの中核を担っているSEOキーワードを少しでも前に配置しましょう。
検索エンジンを利用して何かを調べるユーザーの大半が、必要とするキーワードをいくつか組み合わせて検索を行うことも見逃せません。
検索クエリに対応できるコンテンツを用意していることを示すためにも、SEOキーワードは文頭や前半部分に入れることを徹底してください。
ページに書かれている内容が明確にわかるタイトルを付ける
たとえばグルメサイトの場合、コンテンツの中身にある、検索ユーザーがほしがっているラーメンの情報がピンポイントで説明されていたとしても、
タイトルが「東京都内で食べられる安くておいしいお店」としか書かれていなければ、検索ユーザーはラーメンの情報が書いてあるとは思わずにクリックしてくれません。
一方で「東京都内で食べられるラーメンの名店ベスト10」や「ラーメン好きが選んだ都内で最高の店5選」といったタイトルが付いていれば、
Webページの中に書かれている内容が正確に伝わり、検索ユーザーのニーズも満たすため、クリックを引き出しやすくなります。
そのWebページにアクセスすると、どんなメリットが得られるのかをタイトルで示すことが、SEO対策において非常に重要です。
ユーザーが思わずクリックしてしまうようなタイトルを付ける
最初はクリックする意図がなかったユーザーの、印象にすら残るようなユニークなタイトルを付けることにより、コンテンツへのアクセス数は大幅に増加します。
そのためには、人間の好奇心をくすぐるような少しミステリアスな表現も駆使しながら、たくさんの検索ユーザーに興味を持たせるような工夫を凝らしてみましょう。
先ほどと同じようにグルメサイトを例に取れば、「〇〇氏が絶賛!」などとタイトルで名指しをしてしまうと、
いわばコンテンツの内容をネタバレさせてしまっているようなもので、その人物に興味を持っている検索ユーザーからしかアクセスを引き出せません。
しかし「あのグルメタレントが絶賛!」と書かれているとどうでしょうか?
このタイトルなら、誰がレストランを絶賛したのかわかりません。
しかも「あのグルメタレント」と表現をボカすことにより、クイズの答え合わせのような感覚を検索ユーザーに持たせることができます。
レストランや料理そのものに興味を持つ人物のみならず、「誰が褒めたのだろう?」と気にする人物からのアクセスも稼ぎやすくなります。
できるだけ文字数を32字以内に収める
タイトルの文字数は、可能な限り32字以内に収めましょう。
実際にGoogle検索などを行えばわかりますが、これ以上の文字数を詰め込んだとしても、検索結果に表示されるタイトルの中にすべてを表示させることはできません。
つまり、33字以降はタイトルからは切り捨てられてしまう文字と考えるべきです。
タイトルの中に複数のSEOキーワードを挿入したい場合には、そのすべてを確実に32字以内に収めることを心がけましょう。
そのためにも、一つのコンテンツの中に挿入するSEOキーワードの数は増やしすぎず、記事の内容がタイトルを見ただけでも伝わるように簡素化することも重要なテクニックです。
タイトルを付ける際の注意点
最後に、タイトルを付ける際には、どのような点に注意すべきかを解説します。
やってしまうと逆効果になること、やったとしても無意味なことを認識して回避することによって、より中身の濃いコンテンツを生み出すことができ、コンバージョンにつなげやすくもなります。
SEOキーワードの詰め込みすぎはNG
SEOキーワードが多ければ多いほど、さまざまな検索ワードから検索エンジンの上位に表示されやすくなることは事実ですが、そこからアクセスにつながるか否かは別問題です。
ユーザーは明確な目的を持って検索エンジンを使っているので、そのユーザーにとって有益になり、魅力を感じてもらえるようなタイトルが付いていないと、検索結果の上位に入ったとしても意味がありません。
また、キーワードを繰り返すだけのタイトルなどはGoogle や検索ユーザーから不正行為と見なされる可能性があるので、注意が必要です。
そのため、仮にSEOキーワードを大量に含んだWebページを用意したとしても、タイトルの中に取り入れるSEOキーワードは多くても2~3個までに抑えましょう。
そうすれば32字以内という文字数の原則も守りやすくなりますし、タイトルをスッキリさせてわかりやすさにもつなげやすく、タイトルのクリックへとつなげられます。
ページの内容と整合性を取る
優れたタイトルを付けてアクセスを稼げたとしても、そこがゴールではありません。
Webページを読んでくれる時間を延ばして訴求し、コンバージョンを生み出すために重要なのは、タイトルとコンテンツの内容の整合性です。
整合性が取られていなければ、ユーザーの期待を裏切る結果となり、すぐに退出されてしまいます。
ユーザーに不信感を抱かせないためにも、タイトルはコンテンツの内容を簡潔にまとめ上げたものにすることを心がけましょう。
とくにGoogleの場合、タイトルと内容に整合性が取れていないと判断すると、自動的にタイトルが変更されることがあるという点にも要注意です。
まとめ
SEO対策において、タイトルは非常に重要な役割を担っています。
クリックを引き出せるような引力を持つタイトルを付けるだけではなく、コンテンツの内容とも整合性を取り、検索ユーザーの満足度を高めるSEO対策を行いましょう。