ブログを運営する際には、入れ込む記事の内容に応じてカテゴリを設定するのが一般的ですが、あなたのブログは適切なカテゴリ分けができていますか?
なんとなくカテゴリを分けているというブログ運営者の方は非常に多いですが、適切なカテゴリ分けはブログを運営する上で必要不可欠なものです。
この記事では、カテゴリが担う役割と、効果的なカテゴリ分けの方法を解説します。
ブログにおけるカテゴリの役割とは
そもそもブログを運営する際に、なぜカテゴリを作るのでしょうか。
ブログにおけるカテゴリの役割とメリットとしては、次の3つが挙げられます。
・ブログの管理がしやすくなる
・ユーザビリティが向上する
・SEO的な効果が期待できる
一つずつ解説していきます。
ブログの管理がしやすくなる
ブログを運営するにあたってカテゴリを作成することで、記事の更新やリライトを行う際にブログ全体の管理がしやすくなるというメリットがあります。
カテゴリというのはブログ全体のテーマに紐づく小テーマの様な役割を果たします。
そのため、ブログ立ち上げの際にカテゴリを綺麗に整理しておくことで、ブログ全体でのテーマの一貫性を保つことできるようになります。
また、カテゴリが明確であれば、ブログ内にどの様なコンテンツが不足しているかといったことも分かりやすくなり、また更新していく中で記事同士が重複してしまうといった問題も回避できるでしょう。
さらに、リライトを行う際にも記事の統合や重複部分の解消といった施策が行いやすくなります。
カテゴリ分けを行わずに無計画に記事を追加していった場合、自分でもブログ内にどんな記事あるのかわからないといった事態に陥ってしまうことも多いため、適切なカテゴリ設定はブログを運営する上で非常に重要といえるでしょう。
ユーザビリティが向上する
カテゴリはブログを訪れた人のユーザビリティ向上にも貢献してくれます。
固定ファンがついているブログでなければ、基本的にはブログへのアクセス経路はGoogle経由になるでしょう。
そのため、多くの読者はいわゆる一見さんとなり、ブログ内にどの様な記事があるのかは分からない状態です。
しかし、そこでブログのカテゴリがしっかりと整理されていれば、「このブログにはこんなテーマの記事があるんだ」というのが一目でわかり、さらに読みたい記事にも簡単にたどり着くことができます。
ブログの運営者からしても1人のユーザーに多くの記事を読んでもらえることはメリットとなるため、読者を意識したカテゴリ訳というのも重要なポイントです。
SEO的な効果が期待できる
最後に、カテゴリ設計がしっかりと行われてたブログは、SEOにも強くなりやすい傾向があります。
なぜかというと、カテゴリが綺麗に分かれているということは、関連性の高い記事同士が内部リンクで接続され、さらに個別記事→小カテゴリ→大カテゴリ→トップページといった形で、よりテーマが大きいページに内部リンクが集中する、SEO的に理想的な構造になるからです。
Googleで調べ物を行っている際に、そこそこ大きなキーワードでカテゴリのトップページが上位表示されているケースに出会ったっことがあるかもしれませんが、それもサイトの構造がカテゴリによって綺麗に整理され、Googleのクローラーにより評価すべきページがどこかというのが伝わりやすいからなのです。
ブログのカテゴリ分けは「ツリー構造」が基本
ブログのカテゴリ分けをしっかりと行うことには様々なメリットがあることがわかりましたが、具体的にはどの様にカテゴリを設定していけばよいのでしょうか。
ブログのカテゴリ分けを行う際のポイントは、ツリー構造を意識することです。
サイト全体でのテーマを頂点とし、その中でどの様な大きなトピック別にカテゴリを設定し、さらにカテゴリに個別記事が紐づくというイメージですね。
伝わりづらい部分もあるかと思いますので、具体的な例を挙げて解説していきましょう。
サイト全体のテーマが「ブログを始めたい人に向けて情報発信を行うブログ」とします。
その中でカテゴリとしては、次のようなものが考えられるでしょう。
・ブログの始め方
・記事の書き方
・ブログの収益化のやり方
・ブログ運営に関するノウハウ
・ブログについて勉強できるおすすめの本
もちろんカテゴリの設定方法には様々な考え方があり、これが絶対の正解という訳ではありませんが、とりあえず上記の様な形でカテゴリ分けを行えば、ブログを始めたい人に向けて、網羅的かつ被り無く情報提供ができそうですよね。
そしてこれらのカテゴリトップに個別記事、もしくは必要に応じて小カテゴリがぶら下がることで、サイト全体でツリー構造になるのが理想的なカテゴリ分けの形です。
最初に見たカテゴリの役割の通り、記事の管理もしやすく、ユーザビリティ向上に貢献し、さらにSEO的にも大きなテーマに行くほど内部リンクが増える構造となっていますね。
カテゴリ分けを行う際には、この様なツリー構造を意識してみてください。
雑記ブログの場合はテーマ別にカテゴリを作る
上記の例はブログ全体で1つのテーマを扱う、いわゆる「特化ブログ」のケースとなりますが、中にはもう少し広いテーマの記事が混在した、「雑記ブログ」というものもあります。
雑記ブログの場合には、イメージとしてはブログ内で扱うテーマを整理し、一つ一つをカテゴリのトップとして設定するのがベストです。
例えば主婦の方が運用しているブログで、主なテーマとして「子育て」「節約術」「資格の勉強」「美容」という4つがあったとしたら、これらをそれぞれカテゴリのトップに据えればOKです。
こうすることで、雑記のブログであってもしっかりとテーマ別に記事を管理することができます。
カテゴリを作る際のポイント
ここまでで概ねカテゴリの分け方についてはご理解いただけたかと思いますが、ここからはより細かいテクニックなどにも触れながら、カテゴリを作る際のポイントを解説していきます。
キーワードを含める
ブログのカテゴリには、なるべくキーワードを含めるようにしましょう。
なぜなら、カテゴリトップというのは内部リンクが集中するため、うまくいけば上位表示が期待できるためです。
先ほどのブログをテーマにした場合のカテゴリ分けを例に見てみましょう
・ブログの開設方法 → 「ブログ 開設」
・記事の書き方 → 「記事 書き方」
・ブログの収益化のやり方 → 「ブログ 収益化」
・ブログ運営に関するノウハウ → 「ブログ ノウハウ」
・ブログについて勉強できるおすすめの本 → 「ブログ 本」
「ブログ ノウハウ」のみやや検索ニーズの少なそうですが、全体的に「ブログを始めたい人」が検索しそうなキーワードがカテゴリ名に含まれていますね。
注意点としてはカテゴリ選び自体をキーワードありきで行うのはNGです。
なぜなら、主要な検索キーワードというのはあくまで検索する人が多いというだけで、必ずしもブログに必要なトピックを網羅するものとは限らないためです。
特にターゲットとする読者の知識量が少ない分野などはキーワードツールなどには現れない潜在的なニーズも多くなります。
あくまでブログを通して伝えるべきトピックをベースにカテゴリを選び、カテゴリ名を設定する際に適切なSEOキーワードを設定するのが良いでしょう。
簡潔かつ分かりやすいカテゴリ名にする
カテゴリは読者に対するナビゲーションの役割も果たすため、可能な限りシンプルで分かりやすいカテゴリ名を設定することをおすすめします。
曖昧な表現や専門知識がなければ分からない言葉などはなるべく避けるようにしましょう。
カテゴリ設定の注意点
最後に、カテゴリ分けを行う際の注意点を紹介します。
多くの方がやってしまいがちなミスをピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
カテゴリ数を増やしすぎない
無数にカテゴリを乱立させてしまっているブログを見かけることがありますが、これはNGです。
最初にカテゴリの役割について確認したとおり、カテゴリはサイト内を整理し、読者に対するナビゲーションとして機能するものです。
本で言えば目次の様な役割を果たすカテゴリですが、その数が多すぎると、そもそもブログ内にどの様なカテゴリがあるのかを把握すること自体が難しいという本末転倒な事態に陥ってしまいます。
明確にいくつまでという決まりはありませんが、カテゴリは多くても6~7個程度までを目安とすると良いでしょう。
カテゴリの階層を深くし過ぎない
カテゴリの数には問題がなくても、子カテゴリを大量に作り、階層が深くなりすぎてしまうというNGパターンもあります。
例えば「ブログの始め方」が大カテゴリだとして、その子カテゴリに「WordPress」、その子カテゴリに「テーマ」、その子カテゴリに「無料テーマ」、その子カテゴリに「cocoon(テーマ名)」といった様に、どんどんカテゴリを追加していった場合、階層は非常に深くなり、また子カテゴリの粒度は非常に小さなものになります。
カテゴリを細分化しすぎると、どのカテゴリのどの階層に属する記事を読んでいて、目当ての記事はどこにあるのかというのが分かりづらくなってしまいます。
カテゴリの階層は基本的には浅いほどよく、多くの場合で子カテゴリは1つ作れば十分ですので、いたずらに階層を深くしないようにしましょう。
カテゴリ間でテーマが重複しない
最後に紹介するNGパターンは、カテゴリ同士で内容が重複してしまっているというものです。
例えば「ブログの始め方」「ブログの開設方法」というカテゴリを作ったとしましょう。
そして「ドメインの取得方法」という記事を書いた場合、これはどちらのカテゴリに分類すべきでしょうか。
どちらにでも当てはめることができてしまいますよね。
最初の段階でカテゴリ分けにミスがあり、重複が発生すると、この様なケースが頻発してきます。
カテゴリは「漏れなく被りなく」を意識して設定するようにしましょう。
まとめ
ブログのカテゴリの役割と、適切なカテゴリ分けの方法について解説しました。
ブログ立ち上げ時にしっかりとカテゴリ分けを行っておけば、運営上の管理がしやすくなる上に、読者にとっても利用しやすく、さらにSEOにも強いブログにすることができます。
ぜひこの記事で紹介した内容を参考に、カテゴリ分けを行ってみてください。