コンテンツマーケティングに取り組んでみたいけど、ブログや記事の書き方が分からないという方は多いのではないでしょうか?
実は読者にしっかりと内容が伝わる良質な記事を書くのは、いくつかのポイントさえ押さえてしまえば決して難しいことではありません。
この記事ではWEBライティング初心者の方に向け、記事の書き方を5つの具体的なステップで紹介していきます。
良い記事を書くための5ステップ
何を持ってして「良い記事」なのかというのは明確な定義が存在しないため難しいところですが、WEBという媒体の特性を考慮した上で読者に価値を届けやすいコンテンツというのは、次の5つのステップを踏むことで作成しやすくなります。
・記事のテーマを決める
・ターゲットユーザーが知りたいことを明確にする
・タイトルと見出しを作る
・構成に沿ってライティングする
・読み返して推敲する
1つずつ具体的に解説していきます。
記事のテーマを決める
まずは記事のテーマを決めましょう。
これは特別WEB上でのコンテンツやブログ記事に限ったことではありませんが、最初にテーマを明確にすることは、記事を作成する上で最も重要なことと言っても過言ではありません。
テーマが曖昧なまま記事を書き進めてしまうと、結局誰に向かって何を伝えたかったのかが不明確な毒にも薬にもならないような記事が完成してしまいかねません。
最初に「これについて書く」というテーマをはっきりと決め、その軸がぶれないように記事作成を進めていきましょう。
ターゲットユーザーが知りたいことを明確にする
テーマが決まったら、その記事のターゲットとなる読者像と知りたいことを明確にしていきます。
ターゲット(ペルソナ)設定において、いきなり年齢、性別、趣味、家族構成、収入など詳細な一人の人物像を描くといったアプローチを行う方が多くいらっしゃいますが、
記事単位でのターゲット設定の場合は、まずは先に検索結果を見ることをおすすめします。
なぜなら、WEB上に公開する記事の多くは、Googleで上位表示させることを目的とするケースが多いため、
検索結果で上位表示されている記事がどの様なユーザーに向けて書かれているのかを確認することが、最も精度の高いターゲティングにつながるためです。
もちろんさらにインタビューやアンケート調査、独自のデータといったアプローチからターゲットユーザー像を掘り下げることは有意義ですが、
基本的に最初に決めたテーマ(KW)で上位表示されているコンテンツと大きくターゲット像がズレている場合、ターゲティングが間違ってしまっている可能性が高くなります。
WEBコンテンツを作成する際にはどうしてもGoogleのルール上で戦う必要があるため、検索結果の競合コンテンツを参考にターゲットを設定することをおすすめします。
そしてターゲットが明らかになったら、続いて「ターゲットとなる読者が知りたいこと」を洗い出していきましょう。
この時に競合よりも深くターゲットの分析ができれば、情報での差別化を図ることができます。
ここまでをしっかり行うことができれば、「記事のテーマ」「ターゲットとなる読者」「読者ニーズに応えるために必要な情報」という、記事を作成するために必要な材料が出揃うことになります。
タイトルと見出しを作る
記事作成に必要な材料が揃ったら、それを組み立てて記事を作っていきましょう。
この時いきなり書き始めるのではなく、まずは構成、すなわち記事の見出しから作ってください。
最初に記事の骨子となる見出しを頭から最後までまで作ることで、理路整然としたロジカルで読みやすい記事を作成することができます。
読みやすい見出しを作るポイントは次の3つです。
・要点、結論から先に伝える
・1つの内容ごとに1つの見出しを設定する
・見出しで見出し本分の内容の概要がわかるようにする
情報収集のために検索を行うユーザーは、決して長い文章をじっくりと読みたい訳ではありません。
必要な情報を分かりやすく、できるだけ早く知りたいと考えています。
そのためには、要点と結論をできるだけ記事の早い段階で伝えてあげる構成にしましょう。
論文を書く際によく用いられるPREP法などは非常におすすめです。
これはPoint(結論)を最初に述べた上でReason(理由)を解説し、Example(例)を示すことで理解を促進し、最後にもう一度Point(結論)を伝えることで、
結論が分かりやすく説得力のある記事を作成できるという技法で、早く結論を知りたいインターネットユーザーから好まれやすい構成です。
また、見出し単位でも「○○とは?」といった様に引っ張るのではなく、「○○とは△△すること」といった様に結論まで書いてあげることで、より読者が情報収集しやすくしてあげることができます。
この様に、ライティングに取り掛かる前に、必要な情報をユーザーに分かりやすく伝えるために見出しで整理した記事の構成を先に作るようにしましょう。
構成に沿ってライティングする
構成さえ完成してしまえば、後は見出しに沿って肉付けをする形で文章化していくだけです。
この際にも、見出し単位でPREP法を用いるなど、読みやすい文章を書くことを心がけてください。
WEBで読みやすい文章を書くコツは記事の後半で詳しく解説しますので、ぜひそちらを参考にしてみてください。
読み返して推敲する
最後に、記事が完成したら必ず読み返しと推敲を行い、文章のブラッシュアップを行ってください。
記事の推敲を行う際には誤字脱字の修正や文章の調整などももちろん必要なことですが、最も重要なことは「文章をより読みやすくすること」であり、そのために行うべきことは、「とにかく不要な部分を削ること」です。
一回目に書いた文章を読み返すと、必ず冗長な表現や不要な表現が見つかるかと思いますので、そういった部分はどんどん削ってください。
こうすることで必要なことだけをシンプルに伝えられるユーザーフレンドリーな記事に仕上げることができます。
また、不要な部分を削ることはSEO的にもメリットがあります。
とにかく文章量は多い方が良いという長文SEOが有効だった時期もありますが、現在ではその様なことはなく、記事全体での情報量が見られるようになりました。
つまり、推敲によって必要な部分だけを残して情報の濃度が高くなった記事は、文章量が同じくらいでもより多くの情報を伝えられるためユーザーから好まれやすく、
読了率や離脱率において良いユーザー行動を取ってもらえるため、SEO的な評価が向上しやすいのです。
記事を書き切った後に軽く誤字脱字の見直しだけ行ってブログやサイトにアップしてしまう方も少なくありませんが、少し手間を加えるだけで劇的に記事の質を良くできることを考えれば、これは非常にもったいないといえます。
記事の完成後には必ず見直しと推敲を行うようにしてください。
以上が良い記事を書くための5ステップになります
記事作成の際には、ぜひ参考にしてみてください。
WEBで読みやすい記事を書くポイント
続いてここからは、WEBにおいて読みやすい記事を書くためのライティングテクニックに的を絞って紹介していきます。
記事全体の作り方は先に解説した通りですが、ここからはステップ4の「構成に沿ってライティングする」際のノウハウをより詳細に解説しますので、文章力に自信が無い方はぜひ参考にしてみてください。
結論から書く
ブログや記事を書く際には、必ず結論から書く様にしてください。
先に紹介した5ステップの記事作成方法をしっかりと守れている場合、構成は見出し1つにつき1つの内容という風になっているはずです。
そこで、構成全体と同じ様に、見出し単位でもPREP法などを用いて、結論から書くようにしてみてください。
こうすることで読者は各見出しの内容をスムーズに理解し、さくさくと記事を読みすすめることができます。
指示語をなるべく使わない
WEBライティングにおいては、「それ」や「これ」といった指示語はなるべく使わないようにすることをおすすめします。
一般的には、こそあど言葉は適切に使うことで同じ名詞が何度も登場することを防ぎ、文章のリズムを整えてくれる効果があるとされています。
しかしWEBコンテンツとなると話は別です。
なぜなら、WEBコンテンツは紙媒体の記事と違い、頭から1文字1文字丁寧に読まれることは少なく、必要な部分をかいつまむために読み飛ばされることが一般的だからです。
その際に指示語が頻出していると、読者は飛ばし読みをしているため、それぞれの指示語が何を指しているのか分からなくなり、記事の途中で迷子になってしまいます。
結果的に記事の離脱率が上がってしまうことに繋がり兼ねないので、指示語の使用はなるべく控え、文章がくどくなりすぎるのを避けるために使わざるを得ない様な場合にも、対象と指示語を近づけてあげるなどの工夫を行うようにしましょう。
1文を短くする
読みやすい文章を書くためには、1文を短くすることが有効です。
長い文章が読みにくいのは当然のことですが、WEBコンテンツはスマホで閲覧されることが多いため、長文は画面がびっしりと文字で埋まりどうしても読みにくくなってしまうのです。
紙面のスペースに限りがある新聞は可読性を上げるために1文あたりの文字数に制限が設けられていますが、これと同様の考え方ですね。
1文にでは1つの内容について記載し、なるべく30字程度に収めると良いでしょう。
読みやすく改行を行う
画面に余白を作って可読性を上げるためには、改行を積極的に行うという方法もあります。
必ずしも段落毎の改行というルールを守る必要がなく、むしろ長くても3~4行に1回は改行を行うようにしましょう。
また、改行を1行空けで行うのも読みやすさを向上させるためにはおすすめの方法です。
漢字は迷ったら開く
ライティングの際に漢字を開くべきか閉じるべきか迷った場合には、とりあえず開くようにしましょう。
やはりこれもスマホというデバイスによる制約の問題で、どうしても画面上に漢字が多いとごちゃごちゃして読みづらくなってしまうためです。
目安としては、ひらがな7に対して漢字3程度がスマホで読みやすい比率と言われているため、漢字表記にすべきかひらがな表記にすべきか迷った場合には、とりあえず開いてひらがな表記にしても問題ありません。
ただし、表記揺れはあまり好ましくないため、一度開いたものはサイトやコンテンツ内では全て開く、閉じたものは全て閉じるで統一するようにしましょう。
ユーザーのリテラシーに合わせる
最後に、ユーザーのリテラシーに合わせた表現を用いることを意識してください。
例えば、法律の専門家を対象に、裁判の判例をまとめた記事を作成する場合には、ひとつひとつの法律用語に関する注釈や解説を入れずとも、読者はつまずくことなく記事を読み進めてくれるでしょう。
しかしこれが遺産相続について調べている普通のサラリーマンだったらどうでしょう。
何の解説もなしにバンバン法律用語が飛び交っていては、おそらく記事の内容を正確に理解することができないのではないでしょうか。
この様に、読者がどの程度のリテラシーを備えているかに合わせ、どのレベルで解説や補足説明をすればよいのかを調整しながらライティングを行いましょう。
特に初出の用語については、解説が必要なのかどうか読者を想定しながら適宜判断するようにしてください。
まとめ
WEBライティング初心者の方に向け、記事の書き方を解説しました。
WEBライティングにおいて重要なことは、ターゲットに対して適切な情報を分かりやすく伝えることのみです。
ぜひこの記事で紹介した5つのステップを参考に、読みやすい記事を作成してみてください。